サーフィンを続けていくなら、避けて通れないのがウェットスーツ選びです。
でも、種類も厚さも値段もいろいろあって、初心者には「どれを買えばいいの?」と分かりにくいですよね。
この記事では、湘南の海に6年通う僕が、実際に着ている年間ローテーションと、初心者の選び方・手入れの仕方まで、まるごと紹介します。
この記事でわかること
- 湘南サーファーの年間ローテーション(何月に何を着るか)
- 「5/3mm」などの厚さ表記の意味
- 初心者は「始める季節」の1着から
- 長持ちさせる干し方・ハンガー選び・寿命
まず知っておきたい、ウェットの種類と厚さ
ウェットスーツには、いくつか形の種類があります。僕が使っているのは、主にこの3タイプです。
- シーガル:半袖・長パンツ。夏用
- フルスーツ:長袖・長パンツ。春秋用
- セミドライ:フルスーツの中でも保温性を高めたタイプ。冬用
そしてもうひとつ、覚えておきたいのが厚さの表記です。
たとえば「5/3mm」と書いてあったら、体の中心部が5mm、腕や脚など動かす部分が3mmという意味。数字が大きいほど暖かく、そのぶん動きにくくなります。「3/3mm」なら全体が3mm、ということですね。
湘南サーファーの年間ローテーション
では実際、いつ何を着ているのか。僕の一年をそのまま書き出します。
- 7〜9月(夏):海パンだけ、またはシーガル(2mm)。日焼け対策にラッシュガードを着ることも
- 5〜6月・10〜11月(春・秋):フルスーツ(3/3mm・ジャージ生地)
- 12〜4月(冬〜早春):セミドライ(5/3mm)。12月ごろからブーツ・グローブ、1月ごろからヘッドキャップも追加
並べてみて気づくのは、セミドライを着る期間が12〜4月の約5か月もあるということ。「冬用」と言いつつ、実は一年の半分近く出番があります。
逆に、海パンだけで入れるのは7〜9月の3か月。水温は気温より遅れて動くので、「暑くなったら薄く」ではなく、「水が温まったら薄く」と考えるとちょうどいいです。
ちなみに僕は、それぞれ2着ずつ持っています(洗い替え用)。全部そろえると、お金も置き場所もかかるので、最初から全部買う必要はまったくありません。
夏はラッシュガード、タッパーは使わない
夏の装備について補足を。僕はラッシュガードは着ますが、タッパー(上だけのウェット)は使っていません。
夏の日差しは想像以上に強いので、ラッシュガードは日焼け対策として重宝します。夏の海の注意点は夏の海で気をつけることにまとめました。
初心者は「始める季節」に合わせて、まず1着から
では、最初にどれを買えばいいか。答えはシンプルで、「これから始める季節」に合った1着だけでOKです。
- 夏に始めるなら:シーガル一択(暑ければ海パンでも入れます)
- 春・秋に始めるなら:フルスーツ
まずはその1着でサーフィンをやってみる。そのうえで、続けたくなってから、次の季節のウェットを足していけば十分です。
冬のセミドライは「続けたくなってから」早めに注文
季節のなかで、いちばんお金がかかるのが冬のセミドライです。
しかもセミドライは、体に合っていないと、すき間から海水が入ってきて一気に寒くなります。だから、自分の体型に合わせたオーダーメイドがおすすめ。ただ、注文してから手元に届くまで時間がかかります。
なので、いきなり買うのではなく、まず夏〜秋にやってみて、「冬も入りたい」と思ったら、余裕をもって早めに注文する——この順番がおすすめです。冬装備の詳細や、実際にかかった金額は冬のサーフィンと寒さ対策に書いています。
ウェットは「新品」がおすすめ(ボードとは逆)
ボードは中古でもOK、と別の記事で書きました。でも、ウェットスーツだけは、新品をおすすめします。
理由は、正直なところ気持ちの問題も大きいです。ウェットは、肌にぴったり密着して着るもの。他の人が裸に近い状態で着ていたものを着るのは、ちょっと抵抗があります。中古の下着を履くのに近い感覚、と言うと分かりやすいでしょうか。
それに、ウェットはフィットが命。中古だと前の人の体型にヘタっていて、自分に合わないこともあります。合わない=海水が入って寒い、につながります。
どこで買う? 最初はショップ、今はオーダー
買う場所についても、僕の実際を書いておきます。
最初の1着は、サーフィンを始めたサーフショップで買いました。右も左も分からない状態だったので、その場で相談しながら決められるのは安心でした。初心者のうちは、試着しながら選べる実店舗がおすすめです。
今は、知り合いの紹介でフルオーダーを安く作ってくれる人にお願いしています。続けていると、そういうつながりもできてくるもの。海に通ううちに、情報は自然と入ってきます。
サイズ・フィットで気をつけること
ウェット選びで、値段やデザイン以上に大事なのがサイズ・フィットです。
正解は「ピタッと」。ブカブカだと、中に海水が入って体温を奪われ、まったく暖かくありません。とくに冬のセミドライは、フィットがそのまま暖かさを左右します。
できれば試着して、動きやすさと、首・手首・足首などにすき間がないかを確認しましょう。ネットで買う場合も、サイズ表をしっかり見て選んでください。
長持ちさせる手入れと、寿命の目安
ウェットは決して安くないので、できるだけ長持ちさせたいところ。僕がやっている手入れは、とてもシンプルです。
基本は「真水で流して、干す」
海から上がったら、真水でしっかり流してから、ハンガーに掛けて干す。これだけです。塩分が残ると生地が傷むので、洗い流すのは大事です。
本来は陰干しがいいとされています。ただ、正直に言うと——我が家には日陰に干す場所がないので、天日干しせざるを得ません。よくないと分かってはいるのですが、こればかりは環境次第。日陰のスペースがある人は、ぜひ陰干しにしてください。
ハンガーは「肩幅の広いもの」を
意外と見落とされがちですが、ハンガー選びは大事です。
角張った細いハンガーを使うと、肩に跡がついて型崩れしやすくなります。おすすめは、肩幅が広く、丸みのあるハンガー。ウェット専用のハンガーも売っています。濡れたウェットはかなり重いので、しっかりした作りのものを選ぶと安心です。
寿命は「5〜6年」でした
気になる寿命の話。僕の場合、1着が5〜6年もちました。
先月、ついにお尻に穴が空いて、「これはもう使えないな」と引退となりました。使う頻度や手入れによって変わりますが、大事に使えばそれくらいはもつ、という一例として参考にしてください。
まとめ
ウェット選びは、一気に全部そろえようとせず、季節に合わせて少しずつでOKです。
初心者のウェット選び
- まずは「始める季節」の1着から(夏=シーガル/春秋=フルスーツ)
- 湘南の年間ローテは、7〜9月 海パン・シーガル/5〜6月・10〜11月 フルスーツ/12〜4月 セミドライ
- 冬のセミドライは、続けたくなってから早めに注文(オーダーが安心)
- ウェットは新品で、自分の体にフィットするものを
- 真水で流して、肩幅の広いハンガーで干す。寿命は5〜6年が一例
ボード選びは初心者の最初の一本、保管と運び方はサーフボードの保管と運び方、冬の実践は冬のサーフィンと寒さ対策にまとめています。あわせてどうぞ。

