スクールで少し慣れてきて、次に多くの人がぶつかるのが「自分のボード、どれを買えばいいの?」という壁です。
サーフボードは種類もサイズも素材もいろいろあって、初心者には本当に分かりにくい。僕自身、最初は右も左も分からないまま、お店に言われるがまま一本目を作りました。
あれから6年で3本のボードを乗り継いだ今、「最初の一本、こう選べばよかった」と思うことを正直に書きます。
この記事でわかること
- 最初の一本は「中古 × ソフトボード × ミッドレングス以上」がおすすめ
- ボードの素材(PU・EPS・ソフト)の違い
- 中古で絶対に見るべきポイント
- ボード以外に必要な周辺グッズ
結論:最初の一本は「中古のソフトボード」から
いきなり結論です。初心者の最初の一本は、中古の、ミッドレングス以上の長さの、ソフトボードがいちばんおすすめです。
手に入れ方のおすすめ順は、こうです。
- 中古の安い初心者用ソフトボード(いちばんおすすめ)
- オーダーメイドの新品
中古をいちばんにすすめる理由は、シンプルです。
- 安い——最初からお金をかけすぎなくていい
- 傷ついても気にならない——初心者はどうしてもボードをぶつけるので、気楽
- 辞めても痛くない——もし続かなくても、ダメージが小さい
サーフィンが続くかどうか、最初は自分でも分かりません。だからこそ、最初の一本は「お金をかけすぎない」のが正解だと思っています。
僕はいきなりオーダーメイドを作りました(今なら中古をすすめる)
ちなみに僕自身は、始めた初日にショップですすめられて、オーダーメイドのマイボード(ミッドレングス7.2)を作りました。サイズも形もよく分からないまま、見た目のデザインだけで選んで。
誤解しないでほしいのですが、これは”失敗”とは言い切れません。ミッドレングスというサイズ自体は初心者に向いていますし、今でもそのボードには愛着があります。
ただ、あのとき「中古の安いボードから始める」という選択肢を知っていたら、たぶんそっちを選んでいたと思います。同じくらいのサイズなら、まずは中古で十分に楽しめたはずだからです。
6年で3本。僕のボード遍歴
参考までに、僕がこれまで乗ってきたボードを紹介します。
- 1本目:ミッドレングス 7.2(PU)——始めた日にオーダーした一本。今は乗っていませんが、初心者には本当におすすめのサイズです
- 2本目:6.0(EPS)——軽い素材のボード
- 3本目:5.8(ソフトボード)——表面がやわらかいボード
だんだん短くなっているのが分かると思います。上達に合わせて短くしていく——これが自然な流れです。だからこそ、最初から短いボードを選ぶ必要はまったくありません。
ちなみに、ミッドレングスの良さは安定感だけではありません。ロングボードほど長くないので、持ち運びがしやすいのも大きなメリットです(車を持っていない僕には、これが重要でした)。運び方についてはサーフボードの保管と運び方に書いています。
素材の違い(PU・EPS・ソフト)
ボード選びでもうひとつ知っておきたいのが、素材です。ざっくり3種類あります。
- PU(ポリウレタン):昔からある定番の素材。適度な重さがあり、乗り味が良いとされる
- EPS(発泡ポリスチレン):発泡スチロールの仲間を芯に使ったもの。軽くて浮力がある
- ソフトボード:表面がやわらかい素材でできたボード。安全で扱いやすい
PUとEPSは、ボードの中身(芯)に使われている素材の違いです。ここでは深入りしませんが、「昔ながらのPU」「軽いEPS」くらいの理解で、最初は十分だと思います。
初心者に僕がすすめるのは、断然ソフトボードです。表面がやわらかいので、ぶつけても痛くないし、自分にも他人にもケガをさせにくい。安定感もあり、最初の一本として理想的です。
サイズは「ミッドレングス〜ロング」。ショートは避けて
素材の次に大事なのが、ボードの長さです。
初心者におすすめなのは、ミッドレングス〜ロングサイズの、長めのボード。長いボードほど安定していて浮力もあり、波に乗る感覚をつかみやすいからです。
逆に、ショートボードは初心者にはおすすめしません。かっこいいので憧れる気持ちは分かるのですが——
- 浮力が少なくてグラグラして、まず立つのが難しい
- テイクオフを覚えるまでに時間がかかる
- なかなか乗れず、つまらなくなってやめてしまう人もいる
最初に大事なのは、テクニックより「波に乗るって楽しい!」という感覚を体感すること。その最短ルートが、長めのボードなんです。
身長・体重は気にしなくていい
「身長や体重で、ボードのサイズを選ぶんですよね?」とよく思われますが、初心者のうちは、あまり気にしなくて大丈夫です。
体格とサイズの関係が効いてくるのは、ドルフィンスルー(ボードごと波の下をくぐる技)ができるかどうかといった、もう少し先の話。最初の段階では、それよりも安定して波に乗れることを優先したほうが、確実に上達が早いです。
中古ボードは、ここを見て選ぶ
「中古って、どこで買えばいいの?」という声が聞こえてきそうなので、僕のおすすめを。
いちばんのおすすめは、ブックオフです。掘り出し物の中古ボードが、手頃な値段で見つかることがあります。ほかにも、サーフショップの中古コーナーや、メルカリなどのフリマアプリでも探せます。
チェックするのはこの4つ
僕が中古を見に行くときに確認するのは、この4点です。
- 割れ(クラック)
- 水が入っていないか
- 凹み
- 変色
このうち、「変色」と「凹み」は、正直そこまで気にしなくてOKです。見た目の問題であって、乗るぶんには支障が少ないからです。
避けるべきは「割れ」と「水の侵入」。ここがダメなボードは、そこから急速に傷んで、あっという間に使い物にならなくなります。安くても手を出さないほうが無難です。
見分けがつかないときは、お店の人に「これ、水入ってないですか?」と素直に聞くのがいちばん早いです。
ボード以外に必要なもの
ボードだけあってもサーフィンはできません。僕が最初にそろえたのは、この4つです。
- リーシュコード——ボードと足首をつなぐヒモ。流されたボードが人にぶつかるのを防ぐ、安全のための必需品
- ワックス——デッキ(板の上面)に塗って滑り止めにする。これがないと立てません
- デッキパッド——後ろ足を置く部分に貼る滑り止め
- ボードケース——持ち運びと保管に。ボードを傷や日焼けから守ってくれます
正直に言うと、僕は初めてで何がなんだか分からなかったので、すすめられるまま全部そろえました。今振り返っても、この4つはどれも必要だったと思います。
とくにリーシュコードとワックスは、最初から絶対に必要。この2つがないと、そもそも海に入れません。
まとめ
最初の一本は、気負わなくて大丈夫。まずは安く手に入れて、たくさん海に入るのが、いちばんの上達法です。
初心者の最初の一本
- 中古の、ミッドレングス以上のソフトボードから
- 身長・体重は気にしなくてOK。安定して乗れることを優先
- 中古は「割れ」「水の侵入」だけは避ける(変色・凹みは許容)
- リーシュコード・ワックスは必須。デッキパッド・ボードケースも用意を
そもそもサーフィンの始め方は湘南でサーフィンの始め方、どこの海で乗るかは鎌倉のサーフポイント紹介、ウェットスーツはウェットスーツの選び方にまとめています。あわせてどうぞ。

