鎌倉の海は、季節でまるで表情が変わります。
波の質、水の冷たさ、人の多さ、そして景色。一年中通っていると、同じ海なのに「今日は別の場所みたいだな」と感じることがよくあります。
この記事では、鎌倉の海の四季を、僕が感じたままに紹介します。これから始める人が「いつ始めようか」を考えるときの参考にもなればうれしいです。
この記事でわかること
- 春夏秋冬、それぞれの海の様子(波・混雑・景色)
- 冬の海が「透けて見える」という贅沢
- 始めるのにおすすめの季節
春(3〜5月):波は整うが、水はまだ冷たい
春は、季節としては暖かくなってきますが、海の中はまだ冬の続きです。
陸が暖かくても、水温はまだ低い。水温は気温より遅れて上がってくるので、「もう春だし」と油断すると寒い思いをします。僕も4月いっぱいはセミドライを着ています。
波のほうは、オフショア(陸から海への風)の日がまだ多く、面が整っていることが多いです。冬のいいコンディションが、そのまま残っている感じですね。
混雑も、夏に比べればまったく気になりません。整った波を、そこそこ空いた海で楽しめる。じつは狙い目の季節です。
夏(6〜8月):賑やかで、朝が長い
夏は、なんといっても人が多い季節です。サーファーも増えるし、海水浴のお客さんもたくさん来ます。あの静かな鎌倉の海が、いちばん賑やかになる時期です。
そんな夏の、僕にとっての楽しみは「朝の時間をたっぷり使えること」です。
日が昇るのが早いので、仕事前にサーフィンできる時間が、他の季節よりずっと長く取れる。明るくなるのが早いというだけで、こんなに得した気分になるのかと毎年思います。
なお、夏の海水浴シーズンはサーフィンできる時間帯に制限があります。詳しくは夏の海で気をつけることにまとめました。
秋(9〜11月):台風のうねりと、静けさが戻る季節
個人的に、サーファーにとって一番いい季節は秋かもしれません。
理由は3つあります。
- 台風のうねりが入る——ふだんより力のある波に出会えます
- 水がまだ温かい——夏の水温が残っていて、入りやすい
- 後半になると人が減ってくる——海水浴シーズンが終わり、静けさが戻ります
ただし、ひとつだけ注意点が。クラゲです。
クラゲさえいなければ最高——というのが正直なところ。とくにカツオノエボシは刺されると危険なので、この時期は注意しながら入っています。
台風の波を狙うときも、無理は禁物です。台風が接近している最中は入りません(このあたりも夏の海で気をつけることに書きました)。
冬(12〜2月):海が透けて見える季節
寒さだけで敬遠されがちな冬ですが、景色でいえば一年でいちばん美しい季節だと思っています。
まず、空気が澄んでいるので、空も山もくっきり見えます。波待ちしながら景色を眺めているだけで、来てよかったなと思える朝があります。
水が透明で、足元まで見える
そして、冬の海のいちばんの贅沢がこれです。
水がきれいに澄んでいて、透けて見えるんです。
ボードの上から自分の足元が見えたり、乗っている最中に、波そのものが透けてきれいに見えたりする。この景色は、冬の海に入った人だけのごほうびだと思います。
加えて、人は夏に比べて全然少ないし、オフショアの日が多いので波も整っている。寒ささえ乗り越えれば、条件は本当にいいんです。
冬の装備や寒さ対策は冬のサーフィンと寒さ対策にまとめています。
季節ごとの、ざっくりまとめ
鎌倉の海・四季まとめ
- 春:波は整っているが、水はまだ冷たい。空いていて狙い目
- 夏:人は多いが、朝の時間を長く使える
- 秋:台風のうねり+水が温かい+人が減る。ただしクラゲ注意
- 冬:寒いが、空気も海も澄んでいて絶景。空いていて波も整う
始めるなら、秋がおすすめ
「これから始めるなら、いつがいいですか?」と聞かれたら、僕は秋をおすすめします。
理由はシンプルです。
- 水がまだ温かい——寒さで心が折れにくい
- 夏の混雑が落ち着いてくる——のびのび練習できる
- 波のコンディションがいい——乗れる機会が多い
秋に始めて、フルスーツで冬の入り口まで通ってみる。そこで「続けたい」と思えたら、セミドライを用意して冬を越える——この流れがいちばん自然だと思います。
逆に、真冬にゼロから始めるのはあまりおすすめしません。装備にお金がかかるうえ、「楽しい」と感じる前に寒さで心が折れやすいからです。
とはいえ、いちばん大事なのは「やりたいと思ったときに始めること」だとも思います。季節はあくまで目安として、参考にしてください。
具体的な始め方は湘南でサーフィンの始め方、季節ごとのウェット選びはウェットスーツの選び方、どこの海に入るかは鎌倉のサーフポイント紹介にまとめています。あわせてどうぞ。

