海に入れない時期の過ごし方|週1になって気づいたこと

サーフィンのある暮らし

朝、波情報を開いて「あ、今日いいな」と思う。

でも、入れない。

子どもが生まれてから、私の海との付き合い方はずいぶん変わりました。以前は週0〜5回、波があれば入る生活。それが今は、週1回入れたらいいほうです。

この記事は、そんな「海に入りたいのに、入れない時期」の過ごし方の話です。育児に限らず、ケガや仕事の繁忙期で海から離れている人にも、少し重なる部分があるかもしれません。

この記事でわかること

  • 海に入れない日の、海との関わり方
  • 週1の「その1回」をつくるための段取り
  • 入れる回数が減って気づいたこと(いいことも、不安も正直に)

波はいいのに、入れない日がある

いちばんこたえるのは、「今日いい波だ」とわかってしまう日です。

知らなければ気にならないのに、習慣で毎朝チェックしてしまう。そして風向きも潮回りもばっちりで、「あー、これは入りたかったな」と思いながらスマホを閉じる。

ライブカメラを見れば、実際に人が入っています。正直に書くと、「いいなー」と思っています。

ここで「今は家族の時間だから平気です」と書けたら格好いいのですが、そんなにきれいな気持ちではありません。うらやましいものは、うらやましい。その気持ちを無理に消さないことにしています。

それでも、海には行っている

入れないからといって、海から完全に離れたわけではありません。

波チェックにふらっと行くこともあるし、子どもと散歩に出たついでに、海を見て帰ってくることもあります。

考えてみると、これは以前にはなかった時間です。波がいい日に海へ行って、入らずに帰ってくる——昔の私なら、たぶんできませんでした。

「予報」と「実際の海」を見比べる時間ができた

そして、これが入れない時期の唯一の得かもしれません。

以前は、波情報を見て「よし、いける」と思ったら、そのまま海に飛び込んでいました。つまり予報と実際の波を、じっくり見比べる時間がなかったんです。

今は違います。風向き・潮回り・うねりの向きを頭に入れてから海に行き、実際にどんな波になっているかを自分の目で確かめる。答え合わせができる。

「この風向きだと、ここは面が乱れるんだな」「この潮のタイミングだと割れ方が変わるのか」。入らない立場で見ていると、こういうことが前より見えてきます。

次に入れる日のための、地味な準備。そう思うと、入れない日にも意味がある気がしてきます。

※私が実際に見ている波情報サイトやアプリ、判断の基準は初心者はどんな日に入るべきかに詳しくまとめました。

週1の「その1回」をつくる方法

では、その週1回はどうやって生まれているのか。

答えはシンプルで、前日のうちに、妻に伝えておくことです。

当日の朝に言い出すのでは、遅い

波が良さそうだと分かるのは、たいてい前日です。予報を見て「明日、良さそうなんだけど」と、その日のうちに言っておく。

これを当日の朝にやろうとすると、まず通りません。相手にも一日の予定があるからです。前日に共有しておけば、向こうも段取りを組める。

交渉というより、ただの段取りだと思っています。そして当日は、家のことをひと通り終わらせてから海に向かいます。ここを飛ばして出ていくと、次がなくなるので。

道具は「すぐ出られる状態」にしておく

限られた時間で行くので、準備で手間取りたくありません。

  • ソフトボードは庭に置いたまま。そのまま持って出られます
  • ハードボードは室内保管なので、朝に準備してから出発

使う板が決まっているなら、前の晩のうちに出しておくだけで、朝がずいぶん楽になります。

※ボードの保管や運び方はサーフボードの保管と運び方に書いています。朝の流れそのものはサーフィンのある1日にまとめました。

回数が減って、変わったこと

1回が、圧倒的に濃くなった

これはいちばん大きな変化です。

週に何度も入れていた頃は、正直どこかで「今日ダメでも、また明日入ればいい」と思っていました。波が良くなければ早めに上がるし、調子が出なくても気にしない。

今は違います。その1回しかないので、海に入っている時間の密度がまるで変わりました。

一本一本を大事に乗るし、上がる時間が近づくと惜しくなる。同じ1時間なのに、以前の1時間とは中身が別物です。

「たくさん入れること」がありがたいことだったんだなと、減ってからようやく気づきました。

正直、焦りと不安もある

いいことばかりではありません。

頭にあるのは、「腕が落ちるんじゃないか」「体力が落ちるんじゃないか」という不安です。

パドリングは、乗らない期間があると本当に体力が落ちます。久しぶりに入って、思ったより進まなくて焦る——あの感覚は、できれば味わいたくない。

だから短時間で済む散歩やジョギングをしようとは思っています。思ってはいるのですが、体調を崩したりすると、それすら止まってしまう。計画どおりにはいきません。

ここは正直に書いておきます。「入れない時期こそトレーニングを」と言えたら立派ですが、実際はできる週とできない週があります。それでいい、ということにしています。

※体を動かせるときにやっている内容はサーフィンで体を痛めないためににまとめています。

それでも、今は家族の時間でいいと思える

不思議なもので、うらやましいと思いながらも、「今は家のことが優先でいい」と素直に思えています。

我慢している、という感覚ではありません。今しかない時期がある、というだけの話です。

そしてもうひとつ。海は、なくなりません。

波は毎日立つし、来年も再来年も同じ場所にあります。今週入れなくても、来月入れなくても、やめさえしなければ、また入れる。そう思えるようになってから、ずいぶん気持ちが楽になりました。

海から離れている人へ

ケガでも、仕事でも、家庭の事情でも。海に入れない時期は、たぶん誰にでも来ます。

そのときに大事なのは、完全に切り離さないことだと思っています。

週に一度でいいから波情報を開く。散歩のついでに海を見る。それだけで「サーフィンをしている人」でいられる感覚があります。

完全に離れてしまうと、戻るときの腰が重くなる。細くてもいいから、つながりを残しておく。それが、私なりの過ごし方です。

まとめ

海に入れない時期の過ごし方

  • 入れない日も、波チェックや散歩で海との接点を残す
  • 予報と実際の海を見比べる。入らない立場だからできる練習
  • 行ける日をつくるコツは「前日に伝えておく」。当日の朝では遅い
  • 道具は前の晩に出しておく。朝の手間を減らす
  • 回数が減ると、1回が濃くなる
  • 焦りや不安はあって当然。運動できない週があってもいい

入れる回数は減りましたが、サーフィンをやめたつもりは、まったくありません。

週1回でも、月1回でも、海に通い続ける。そのくらいの気持ちでちょうどいいのかな、と思っています。

私がなぜこの海に通い続けているのかはなぜ鎌倉でサーフィンなのかに、季節ごとの海の表情は鎌倉の海の四季に書きました。あわせてどうぞ。