サーフィンのある1日|鎌倉の朝、僕はこうやって海に入っています

サーフィンのある暮らし

「朝サーフィンって、実際どんな感じなんだろう?」

サーフィンのある暮らしに憧れる人は多いと思いますが、その中身って意外と知られていない気がします。

そこで今回は、実用的な話はいったん置いておいて、僕の「サーフィンのある1日」をそのまま書いてみます。特別なことは何もありません。でも、この繰り返しが僕の毎日です。

目覚ましが鳴る。まずはスマホで波チェック

朝は目覚ましで起きます。「早起きが得意なんですね」と言われることもありますが、そんなことはありません。冬なんて、布団から出るのが毎回いちばんの難関です。

起きたら、まずスマホで波情報をチェック。数字を見て「今日はやれそうだな」と思えば、支度を始めます。

微妙なときは、とりあえず海まで見に行きます。予報では期待できなくても、実際に行ってみたら意外と割れていることがあるからです(波の見方はどんな日に海に入る?に書きました)。

その前後で、ストレッチ。寝起きの体をゆっくり起こしていきます。

まだ薄暗い道を、海へ向かって歩く

家を出ると、空はまだ薄暗い。日が昇る前の、青とも紺ともつかない色をしています。

車は少しだけ通っていますが、街はまだ静かです。この時間の鎌倉が、僕はけっこう好きです。

ボードを抱えて歩きながら、考えているのは今日の波のことくらい。頭の中も、街と同じくらい静かな時間です。

海に着いたら、まず知り合いを探す

海に着いて最初にすること。実は、波を見ることではありません。

まず、知り合いがいないかを探します。それから、波を見る。

自分でも面白いなと思うのですが、それくらい「誰かがいるかどうか」は、僕にとって大事なことなんだと思います。

階段を降りて、サンダルを脱ぐ

階段を降りると、すぐそこが砂浜。そこでサンダルを脱ぎます。

夏はいいのですが、問題は冬。裸足で砂浜に降りた瞬間、あまりの冷たさに「ブーツ履いてくればよかった…」と毎回後悔します(笑)。

砂浜では、どこで波が割れているかを眺めながら、もう一度ストレッチ。ここでしっかり体を起こしておくと、入ってからが違います。

入水。冷たいか、そうでもないか

海に入る瞬間、いつも思うのは「今日は冷たいか、そうでもないか」ということ。

気温と水温は必ずしも一致しません。冬でも「今日はそこまで冷たくないな」という日もあれば、逆の日もある。この感覚を確かめるのが、毎回の小さな儀式みたいになっています。

波待ちの時間は、その日によって全然違う

沖に出て、波を待つ。この時間の過ごし方は、その日のコンディションでまるっきり変わります。

  • サイズがある日や、オンショアの日:ずっと波を探しています。集中モード
  • 波が小さい日や、オフショアの日:のんびり空や山の景色を眺めています

面白いもので、波がない日のほうが、景色をよく覚えていたりします。海の上からぼんやり山を眺める時間は、贅沢だなと思います。

日の出は、何度見ても感動する

朝の海でいちばん好きな時間が、これです。

日が出る前、空がゆっくり赤く染まっていく。そこから、火が出てくるみたいに太陽が昇ってくる。

もう何百回と見ているはずなのに、毎回感動します。これは、朝から海にいるサーファーの特権だと思っています。

とくに冬。寒さに耐えながら波を待っていると、昇った太陽の光がじんわり暖かい。「陽の光ってこんなにありがたいんだ」と、素直に思える瞬間です。

上がるタイミングは、だいたい決まっている

いつまでも入っていたいところですが、そうもいきません。僕が上がるきっかけは、だいたいこの3つです。

  • 出勤の時間——これがいちばん多い。タイムリミットがあります
  • 疲れたとき——無理はしません(体のケアの話にも通じます)
  • 公共シャワーが使える時間——それに合わせて上がることも

そして帰り道の気分は、その日の出来しだい。いい波に乗れた日はウキウキしているし、ダメだった日は正直けっこう悔しい。

6年やっていても、そこは変わりません。単純だなと自分でも思います。

家に帰ってからの、地味な作業

家に着いてからは、決まった流れがあります。

  1. シャワーを浴びる
  2. ウェットスーツを洗って干す
  3. ボードを片付ける
  4. 朝ごはんを食べる

地味ですが、ここまでがワンセット。この片付けを面倒がらないことが、長く続けるコツかもしれません(ウェットの干し方はウェットスーツの選び方に書きました)。

正直に言うと、眠い。でも

ここまで読んで「充実してるなあ」と思ってもらえたかもしれませんが、正直な話もしておきます。

サーフィンをした日は、だいたい眠いです(笑)。

早起きして、しっかり体を動かしているので当然といえば当然。日中に眠気がくることもあります。

それでも、「今日はいい一日の始まりができたな」と思えるんです。

まだ多くの人が眠っている時間に、海に入って、日の出を見て、体を動かして帰ってくる。そのあとに一日が丸ごと残っている。この感覚があるから、また明日も目覚ましをかけてしまうんだと思います。

特別なことは何もない、ただの朝の繰り返しです。

でも、この繰り返しが積み重なって「サーフィンのある暮らし」になっているんだなと、書いてみて改めて思いました。

そもそもなぜ鎌倉の海に通っているのかはなぜ鎌倉でサーフィンなのかに、これから始めたい人向けの話は湘南でサーフィンの始め方にまとめています。あわせてどうぞ。

とはいえ、毎朝こう過ごせるわけではありません。生活が変わって海に入れる回数が減った今、どう付き合っているかは海に入れない時期の過ごし方に書きました。