「冬って、サーフィンできるの?」
夏に始めた人が、秋が深まるころに必ずぶつかる疑問だと思います。答えから言うと——できます。というより、僕は冬も、夏と変わらない頻度で海に入っています。
この記事では、湘南の冬の海のリアルを、包み隠さず書きます。冬の海の良さ、必要な装備とかかったお金、冬の朝の過ごし方、そして正直つらいことまで。
この記事でわかること
- 冬の海がじつは最高な理由
- 冬装備の中身と、かかったお金(合計7万円強)
- 僕の冬の朝のルーティン
- 濡れたウェットを着るときの小ワザ
冬の海は、じつは最高
寒さの話の前に、まず言いたいのはこれです。冬の海は、じつは一年でいちばん贅沢かもしれません。
- 人が少ない——夏の混雑がうそみたいに、のびのび乗れる
- 海がキレイ——水が澄んでいて、気持ちいい
- 波の形がいい——オフショア(陸から海への風)の日が多く、面のととのった波に出会える
- 空気が澄んでいる——朝の景色が、ほんとうにきれい
とくに、冬の朝の”透明感”は格別です。空気が澄んでいて、朝日も、まわりの木々も、そして海の中まで透き通って見える。あの景色に出会うと、寒さの中でも来てよかったと毎回思います。
寒ささえ乗り越えれば、いいことだらけ。だから僕は、冬も頻度を落とさず通っています。
寒さのピークは1〜3月。装備はこの順番で足す
湘南の海で「寒い」と感じるピークは、1〜3月の印象です。水温は気温より遅れて下がるので、真冬から早春がいちばん冷えます。
僕の装備の時系列は、こんな感じです。
- 冬の入り口〜:セミドライ(保温性の高いフルスーツ)に切り替え
- 12月ごろ〜:ブーツとグローブを追加
- 1月ごろ〜:ヘッドキャップも追加
実感として、セミドライを着ていれば、体は大丈夫。きついのは末端です。ブーツとグローブを着けていないと、手足が冷えて集中できません。真冬は、頭まわりを守るヘッドキャップまで着けて、フル装備です。
僕の冬装備、中身を全部見せます
「実際どんなものを使っているの?」という人のために、僕の冬装備を具体的に書きます。
セミドライ:5/3mm・ジャージ生地・チェストジップ
僕が使っているのは、厚さ5/3mmのセミドライです。「5/3mm」は、体の中心部が5mm、腕や脚など動かす部分が3mm、という意味。冬の湘南なら、この厚さが定番です。
選ぶときにこだわったのは、この2つです。
- ジャージ生地——着る・脱ぐがしやすい
- チェストジップ(胸元でジッパーを閉めるタイプ)——着脱しやすく、パドリングのときに肩の動きを邪魔しない
とくにチェストジップは、背中にジッパーがないぶん肩がよく動くのがありがたいところ。冬は厚いウェットで動きが制限されるので、肩まわりの自由度は思っている以上に大事です。
ブーツ・グローブ・ヘッドキャップ
末端の防寒には、この3つを使っています。
- ブーツ——足先の冷えは集中力を奪うので必須
- グローブ(5本指タイプ)——指が分かれているぶん、感覚がつかみやすい
- ヘッドキャップ——真冬(1月〜)に追加。頭が冷えると一気につらくなります
冬装備、いくらかかった?(合計7万円強)
気になるお金の話も、正直に書きます。僕が冬装備にかけた金額は、こんな感じでした。
- セミドライ(フルオーダー):5万円弱
- ブーツ:1万円弱
- グローブ:5千円弱
- ヘッドキャップ:5千円強
ざっくり合計7万円強。正直、安くはありません。
ただ、セミドライは体に合っていないとすき間から海水が入って一気に寒くなるので、僕はフルオーダーにしました。ここをケチると「寒くて冬は無理」となって、結局入らなくなってしまう気がします。
だからこそ、いきなり冬装備を買わないことをおすすめします。夏〜秋にやってみて「冬も入りたい」と思ってから。オーダーは届くまで時間もかかるので、そう思った時点で早めに動くとちょうどいいです。ウェット全体の選び方はウェットスーツの選び方にまとめています。
僕の冬の朝のルーティン
冬に海へ行く日、僕はこんな流れで動いています。
- 6:00〜6:30:起きる(正直、布団から出るのがいちばんの難関)
- 家でストレッチと体操をして、体を起こす
- ウェットは家で着てしまう
- 出る前にお風呂を温めておく
- 6:30〜7:00:海へ(歩いて向かいます)
- 上がったら、そのまま歩いて帰宅
- 家のお風呂でウェットを脱いで、湯船へ直行
ポイントは2つあります。
ひとつは、ウェットを家で着て、家の風呂で脱ぐこと。寒空の下で着替えるのが、冬はいちばんつらい。それを丸ごとなくせます(海の近くに住んでいる人向けの技ですが)。
もうひとつは、出る前にお風呂を温めておくこと。帰ってすぐ、冷えた体で湯船に入れる——この段取りだけで、冬の海のハードルがぐっと下がります。
ちなみに、上がったあとの帰り道。ブーツとグローブをしたまま歩けば、じつはそこまで寒くありません。末端が守られているだけで、体感がまるで違います。
家が海から遠い人は、着替え用のポンチョや温かい飲み物、車なら暖房など、「上がったあとすぐ温まれる段取り」を入る前に用意しておくのがおすすめです。
冬の困りごとと、その対処
いいことばかり書いても嘘っぽいので、冬の”つらい”も正直に。
濡れたウェットを着るのが冷たい → ビニール袋が効く
連日海に入ると、ウェットが乾かないまま次の日を迎えます。濡れたウェットを着るのは、冬はなかなかの試練です。
しかも困るのが、濡れていると袖や裾が摩擦でスムーズに通らないこと。腕や脚がひっかかって、着るだけで一苦労です。
そこで役立つのが、ビニール袋。手や足にビニール袋をかぶせてから通すと、摩擦がなくなってスッと入ります。これは覚えておくと、冬がかなり楽になります。
布団から出られない → これはもう気持ちの問題
正直に言います。冬の朝、布団から出るのがいちばんつらい。これは装備でもテクニックでも解決しません(笑)。
僕の場合、前日に波予報を見て「明日は良さそうだ」と分かっていると、起きられます。逆に微妙な日は素直に寝ます。行ける日に行く。無理はしない。それくらいの気楽さが、長く続けるコツだと思っています。
冬から始めるのはアリ?
正直に言うと、まったくの初心者が真冬に始めるのは、あまりおすすめしません。装備に7万円強かかるうえ、寒さで「楽しい」と感じる前に心が折れやすいからです。
始めるなら、水が温かい夏〜秋がおすすめ。そこで「続けたい」と思えたら、セミドライを用意して冬に挑む——この順番がいいと思います(僕のまわりでも、冬を越えた人はだいたい長く続いています)。
まとめ
冬の海は寒い。でも、それを上回る良さがあります。人が少なくて、波の形がよくて、空気まで澄んでいる。あの朝の景色は、冬にしか見られません。
冬サーフィンのポイント
- 冬の海は人が少なく、オフショアで波の形がいい。じつは贅沢な季節
- 装備は セミドライ(5/3mm)→ 12月ブーツ・グローブ → 1月ヘッドキャップ の順で。合計7万円強
- セミドライは体に合うものを(オーダーが安心・納期に注意)
- ウェットは家で着る・家の風呂で脱ぐ/出る前にお風呂を温めておく
- 濡れたウェットは、ビニール袋を使うとスッと着られる
ウェットの選び方はこちら、夏の注意点は夏の海で気をつけること、どこで入るかは鎌倉のサーフポイント紹介、波の見方はどんな日に海に入る?にまとめています。あわせてどうぞ。

