鎌倉の海が青く光った夜|由比ヶ浜の夜光虫と、海に入れなかった3日間

サーフィンのある暮らし

2026年の5月、鎌倉の海が青く光りました。

波が割れる、その瞬間だけ、青白い光がぱっと広がる。写真や動画で見たことはありましたが、自分の目で見るのは初めてでした。

結論から言うと、想像以上でした。そして同時に、その3日間、私は海に入れませんでした。

この記事でわかること

  • 由比ヶ浜で夜光虫が光った夜の様子(時間帯・人出)
  • 写真は本当に撮れるのか
  • きれいな一方で、昼の海はどうなっていたか
  • なぜサーファーは海に入れなくなるのか
鎌倉・由比ヶ浜で青く光る夜光虫の波
由比ヶ浜。波が割れたところが、線のように青く光ります

「出ているらしい」と聞いて、20時に海へ

きっかけは、「夜光虫が出ているらしい」という話を聞いたことでした。

毎日のように海に通っていても、夜の海にわざわざ行くことは、ほとんどありません。私が海にいるのはたいてい早朝です。だからこの日は、完全に「見物」として出かけました。

着いたのは20時ごろ。真っ暗になってからのほうが光が分かりやすいので、このくらいの時間が狙い目だと思います。

ちなみに、夜光虫が出ていたのは3日間ほどでしたが、私が夜に見に行ったのは、そのうちの1晩だけです。朝が早い生活なので、夜に何度も出かけるのは現実的ではありませんでした。

そして、着いて驚きました。人がたくさんいたんです。

いつも朝に来ている顔ぶれとはまったく違う、家族連れやカップル、カメラを構えた人。夜の由比ヶ浜が、あんなに賑やかになるとは思いませんでした。

波が割れる瞬間だけ、青く光る

光り方には、はっきりした特徴がありました。

海全体がぼんやり光っているわけではありません。普段は真っ暗な海です。ところが、波が崩れて白波が立つ、その瞬間だけ、青白い光が線になって走る。

波打ち際で青白く発光する夜光虫
波が崩れた瞬間だけ光ります。次の波が来るまでは、また真っ暗です

夜光虫は、刺激を受けたときに光るのだそうです。だから波が崩れる衝撃が引き金になる。波打ち際を歩くと、足元がぼんやり光ることもありました。

ひとつ意外だったのは、写真が簡単に撮れたことです。

「暗くて写らないだろう」と思っていたのですが、スマホを向けただけで、ちゃんと写りました。この記事に載せている写真も、特別な機材は使っていません。見に行けば、記録に残せると思います。

ところが、昼の海は赤茶色だった

ここからが、たぶんあまり知られていない話です。

夜あんなにきれいだった海が、昼になると赤茶色に濁っていました。

いわゆる赤潮です。夜光虫が大量発生すると、昼間は海面が赤茶色に見える。夜の青い光と、昼の赤い海は、同じ現象の裏表なんですね。

そして、匂いがきつい。これは昼も夜も同じでした。きれいな光を見ながら、鼻はずっと「なんだこの匂いは」と感じている。写真には写らない部分です。

きれいでも、サーファーは海に入れない

で、サーファーとしての結論です。

その3日間、私は海に入りませんでした。

理由は単純で、お腹を壊したくなかったからです。

サーフィンをしていると、どうしても海水が口や鼻に入ります。あれだけ濁って匂いのある水の中で、「まあ大丈夫だろう」と思える気がしませんでした。実際、赤潮のときは水質が落ちると言われています。

波はあったと思います。でも入らなかった。見物としては最高で、サーフィンとしては休みの3日間。そういう期間でした。

赤潮そのものに強い毒性はないとされていますが、大量発生時は水質が悪化します。体調や衛生面が気になるときは、無理に入らないほうが安心です。私はこの期間、海には入りませんでした。

ただし、入っている人もいました

誤解のないように書いておくと、この期間も、普通に入っているサーファーはいました。

いつもの朝、いつもの場所に、いつもの人たちがいる。赤茶色に濁った海の中で、普段どおりサーフィンをしている。「ああ、入るんだな」というのが、正直な感想でした。

だから、これは「入ってはいけない」という話ではありません。どこまで気にするかは、人によって違います。

私が入らなかった理由

それでも私が入らなかったのは、天秤にかけた結果です。

入って得られるのは、その日の数十分。一方で、もしお腹を壊したら、数日は動けなくなります。仕事にも、そのあとのサーフィンにも響く。

3日待てば、また普通に入れる。それなら待ったほうが得だ——そう考えました。

これは、体のケアについて考えていることとも同じです。目の前の1回より、来年も再来年も入り続けられることのほうを優先する。サーフィンで体を痛めないためににも書きましたが、「つらい日は無理せず上がる」というのと、結局は同じ判断だと思っています。

ただ、繰り返しますが正解があるわけではありません。自分の体と相談して決めることだと思います。

見に行くなら、知っておきたいこと

実際に見に行った立場から、気づいたことをまとめておきます。

夜の由比ヶ浜と、遠くの街明かり
街明かりが届きすぎない場所のほうが、光がよく見えます
  • 時間帯:私が行ったのは20時ごろ。完全に暗くなってからのほうが分かりやすいです
  • 光る場所:波打ち際。波が崩れるところを見ていてください
  • 人出:話題になると、かなり集まります。静かに見たいなら覚悟が必要です
  • 撮影:スマホで十分に撮れました
  • 匂い:正直きついです。期待しすぎず行ってください
  • 期間:このときは3日間ほどで終わりました。いつまで続くかは分からないので、聞いたらすぐ行くのが正解です

夜の海は足元が見えません。波打ち際に近づきすぎないこと、一人で暗い場所に行かないことだけは気をつけてください。

まとめ

由比ヶ浜の夜光虫(2026年5月)

  • 波が割れる瞬間だけ、青白く光る。海全体が光るわけではない
  • 20時ごろ、暗くなってからが見やすい
  • スマホで簡単に撮れた
  • 昼は赤茶色に濁る。匂いは昼も夜もきつい
  • 水質が落ちるので、その間はサーフィンを休んだ(入っている人もいました)
  • 出ていたのは3日間ほど

毎日のように通っている海が、ある日まったく別の顔を見せる。6年通っていても、まだ知らない表情があるんだなと思った3日間でした。

入れないのは残念でしたが、入れなかったからこそ、ちゃんと見ることができたのかもしれません。

由比ヶ浜がどんな海かは鎌倉のサーフポイント紹介に、季節ごとの表情は鎌倉の海の四季に書きました。私の普段の朝はサーフィンのある1日にまとめています。あわせてどうぞ。