「鎌倉でサーフィンを始めたいけど、そもそもどこの海に入ればいいの?」
いざ始めようとすると、最初にぶつかるのがこの疑問だと思います。
この記事では、鎌倉の海に6年通っている僕が、実際にホームにしている由比ヶ浜・材木座・稲村ヶ崎の3か所を、正直な目線で紹介します。あわせて、地元で入るときに気をつけているマナーも書きました。
この記事でわかること
- 鎌倉のポイントは「ビーチブレイク」と「リーフブレイク」の2タイプ
- 初心者がまず入るなら由比ヶ浜・材木座
- 慣れてきたらステップアップできる稲村ヶ崎
- 鎌倉の海で守りたいマナー
鎌倉のポイントは大きく「ビーチブレイク」と「リーフブレイク」
ポイント紹介の前に、ひとつだけ知っておくと理解が早いことがあります。サーフポイントには、大きく2つのタイプがあるということです。
- ビーチブレイク:砂の海底で波が割れるポイント。波が比較的穏やかで、底が砂なので初心者でも入りやすい
- リーフブレイク:岩などのリーフで波が割れるポイント。波にパワーと形が出て面白い反面、底が硬く上級者向き
鎌倉でいうと、由比ヶ浜・材木座がビーチブレイク、稲村ヶ崎がリーフブレイク。この違いを頭に入れて読むと、どこに入るべきかが見えてきます。
【初心者はまずここ】由比ヶ浜・材木座
僕がふだんホームにしているのが、由比ヶ浜と材木座です。となり合った2つのビーチで、波が合っていても合っていなくても、基本はここに入っています。
どんな波?
基本は穏やか。底が砂のビーチブレイクなので、初心者がまず入る海として、まちがいなくおすすめできます。
面白いのは、サイズが大きい日でも入れることがあること。他のポイントがクローズ(波が大きすぎて割れない状態)でも、由比ヶ浜・材木座なら入れる、という日がけっこうあります。
低気圧や台風でサイズが上がったときは、いつもと違うパワーのある波になって、それはそれで面白い。ただし無理は禁物です。大きい日は経験者でも慎重に、自信がなければ入らない判断も大切にしています。
2つの違いと、その日ごとの選び方
「由比ヶ浜と材木座、どっちがいいの?」とよく聞かれますが、正直、そこまで大きくは変わりません。西うねり・東うねりで多少の差は出る気もしますが、劇的に違うというほどではないです。
それより効いてくるのが地形。砂の付き方はその時々で変わるので、「先週よかった場所が今週はイマイチ」ということが普通にあります。
なので僕は、その日の波の状況を見て、同じ日のうちに移動することもあります。「入ってみたけど、あっちのほうが良さそうだな」と思ったら、歩いて場所を変える。これができるのが、となり合ったビーチのいいところです。
河口付近と、その先のエリア
もう少し細かい話をすると、河口付近はだいたい同じような雰囲気です。
ただ、そこから離れて材木座方面(テラス前)や、長谷方面(レイブ前、三角)まで足を延ばすと、顔を知らないローカルの人たちがいることもあります。
もちろん、そこに入ってはいけないわけではありません。ただ、慣れないうちはまず河口付近から始めて、少しずつエリアを広げていくのが安心だと思います。
混雑は?
朝の時間帯と、土日祝日は混むことがあります。とはいえ、ほかの湘南エリアに比べると人は少なめで、のんびり入れるのが魅力です。
ただし夏の海水浴シーズンは別。時間帯によってサーフィンが制限されるので、詳しくは夏の海で気をつけることを読んでみてください。
アクセスとサーフショップ
由比ヶ浜・材木座のいいところは、電車で行けること。江ノ電の由比ヶ浜駅・和田塚駅、JR鎌倉駅から歩いていける距離です。車がなくてもアクセスできるのは、初心者にはありがたいポイントだと思います。
由比ヶ浜には「レイブ」「ウエットランド」といったサーフショップもあります。道具のことや海のことで困ったら、こういうお店に相談してみるのも手です。
僕が好きなところ
- 人が少なくて、ゆったり入れる
- 波が穏やかで、のんびり過ごせる
- 知り合いが多くて、海に行けば誰かに会える
この「のんびりした空気」が、僕がここをホームにしている一番の理由かもしれません。
【慣れてきたら】稲村ヶ崎
ビーチブレイクに慣れて、もう少しパワーのある波に乗ってみたくなったら——僕が最近ステップアップ先にしているのが、稲村ヶ崎です。
ここはリーフブレイク。しっかり掘れて、波の形がいい。パワーがあって形もいいので、乗れたときの面白さは格別です。
実際に入ってみて感じたこと
入ってみて意外だったのは、リーフなので「ピーク(波が割れ始める場所)」が分かりやすく、むしろ乗りやすかったこと。ビーチブレイクのように、波が割れる場所があちこち動かないからです。
一方で、気をつけていたのはこの2つ。
- ケガをしないこと——底が岩なので、転び方によっては危ない
- ローカルへの配慮——「ローカルが強い」と聞いていたので、慎重に
実際のところ、僕はまだ怖い思いをしたことはありません。それでも、慣れない場所では控えめに、という気持ちで入っています。
初心者はどうすればいい?
正直に言うと、初心者はまず由比ヶ浜・材木座をおすすめします。底が岩というだけで、リスクの種類が変わってくるからです。
それでも「どうしても入ってみたい」という場合は、この順番で。
- まずは陸から見学して、波とその場の雰囲気を知る
- 入るときは、必ず誰かと一緒に
ちなみに僕が稲村ヶ崎に行くのは、他のポイントはサイズが上がっているのに、由比ヶ浜・材木座だけ上がっていない日。ホームが物足りないときの、ちょうどいい選択肢になっています。
気になるけど、まだ入っていないポイント(七里ヶ浜・鎌倉高校前)
鎌倉エリアには、ほかにも有名なポイントがあります。七里ヶ浜や鎌倉高校前あたりです。
いい波が立つと評判で、サーファーにはよく知られた場所。ただ、正直に言うと、僕はまだ入ったことがありません。
理由は2つ。ひとつは、ホームの由比ヶ浜・材木座から少し距離があること。もうひとつは、ローカル(地元サーファー)が強めだと聞いたことがあるからです。
あくまで人から聞いた話なので、実際どうかは分かりません。ただ、慣れないポイントに一人でふらっと入るのは、その場のルールや雰囲気が分からないうちは避けたい——そう考えて、今のところ足が向いていない、というのが正直なところです。
もし入ることがあったら、あらためてレポートします。
鎌倉の海で、僕が気をつけているマナー
どのポイントでも、いちばん大切なのは安全とマナーです。僕が普段から意識していることを書いておきます。
- 顔見知りには軽く挨拶する——通っていると自然に顔なじみが増えます。ひと言交わすだけで、雰囲気がまるで違います
- 前乗りをしない——すでに誰かが乗っている波に、割り込んで乗らない。基本中の基本です
- プライオリティ(優先権)を意識する——ひとつの波に乗れるのは基本ひとり。誰に優先権があるかを、なんとなくでも意識する
そして、いちばん大事だと思っているのがこれです。
何かあったら、きちんと謝る。
ぶつかりそうになった、前乗りしてしまった、ボードを流してしまった——海にいれば、そういうことは起こります。大事なのは、そのときに素直に謝れるかどうか。それだけで、たいていのことは丸くおさまります。
海は、地元の人にとっても、遠くから来る人にとっても、みんなの場所です。お互い気持ちよく過ごせるように——それだけ心に置いておけば、大丈夫だと思います。
どこに入るか迷ったら
最後に、ざっくりした選び方をまとめます。
迷ったときの目安
- 初心者・これから始める人 → 由比ヶ浜・材木座(穏やかなビーチブレイク/まずは河口付近から)
- 慣れてきてパワーのある波に乗りたい → 稲村ヶ崎(リーフブレイク/見学してから、誰かと一緒に)
- ホームが小さくて物足りない日 → 稲村ヶ崎へ足を伸ばす
ちなみに僕は車を持っていないので、由比ヶ浜・材木座へは歩いて、稲村ヶ崎へは自転車で通っています。車がなくても鎌倉なら十分に通えるので、その方法はサーフボードの保管と運び方にまとめました。
そもそも「なぜ鎌倉の海なのか」についてはこちらの記事に、これから始める人向けの流れは湘南でサーフィンの始め方に、どんな日に入ればいいかはどんな日に海に入る?に書いています。あわせて読んでもらえたらうれしいです。

